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[Hotフォーカス] : 2023 年上半期の中国のメタノール輸出入状況の簡単な分析

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August 14, 2023, 2:27 PM

リード:エネルギー消費大国として,中国のメタノール消費量は高い水準を維持している。近年,メタノール生産能力の放出に伴い,生産量も着実に増加している。しかし同時に、下流市場の需要も拡大し続けている。したがって,中国のメタノール供給不足は輸入の補充が避けられない。

輸入を見ると、税関データによると、2023年上半期、中国は累計メタノール約670.1万トンを輸入し、昨年より69.38万トン増加し、前年同期比11.55%増加した。このうち、月輸入量が最も大きい月は5月に出現し、月輸入量は約137.76万トンだった。


輸入国を見ると、2023年上半期、中国には計28社のメタノール輸入業者がいた。このうち、1~6月の輸入額上位5カ国はオマーン、サウジアラビア、トリニダード·トバゴ、アラブ首長国連邦、イランで、それぞれ輸入総額の24%、17%、13%、12%、9%を占めた。

イランはオペックの5番目の産油国と世界3位の天然ガス生産国(米国とロシアに次ぐ)であり、世界で明らかにされた石油と天然ガス埋蔵量を有し、中国を除く最大のメタノール生産国でもある。中東地域の下流需要全体の消費量が低いため、イランが生産するメタノールの大部分は輸出を主とし、中国のメタノール輸入の主要な由来地の一つでもある。2022年,中国がイランから輸入したメタノール総量は約211.98万トンであり,イランを加えて他の国を介して中国に再輸出された。中国から輸入されたイランメタノールはその総生産量の40%に達すると予想されている。2023年6月現在,中国がイランから輸入したメタノール総量は約47.09万トン(他国から中国に転出した数は含まれていない)。

近年、イランの新規生産能力ユニットの数も徐々に増加している。現在までに、イランの各装置の総生産能力は1386万トンに達している。下半期、イランの設備はまだ生産されるだろう。後期に予定通り操業できれば、中国のイランからの輸入供給量は引き続き増加する可能性がある。しかし、後期には国際ユニットの運行状況、及びイランの冬季生産制限が中国輸入に与える影響を密接に注目する必要がある。

輸出をみると、2023年6月現在、中国の累計輸出メタノールは6.32万トンで、昨年に比べて3.67万トン減少し、前年比36.74%減少した。このうち、月輸出量が最も大きい月は6月に出現し、月輸出量は約2.96万トンだった。

輸出国では,上半期,中国のメタノールは主に23カ国に輸出された。このうち、トップ5の輸出国はベトナムで、輸出量は25301.28トンで輸出国全体の40%を占め、次いで中国台湾10,989.91トンで約17%を占め、フィリピンは7,600トンで約12%、マレーシアは5,245トンで約8%、シンガポールは5,002.28トンで約8%を占めている。他の地域からの輸出は約2%を占めている。